EDUCATION
一人ひとりを大切にする心を育てる

自他を愛する心の教育

カトリックの価値観に触れ、
「自他を愛する生き方」を

本校では、生徒一人ひとりが「人を大切にする心」を育むための授業や行事があります。

MESSAGE

人はみな、神様に愛された
かけがえのない存在であること。
そして
「自他を愛する生き方」を伝えたい。

週に1度、落ち着いた時間の中で、自分自身のこと、周りの人のこと、世界の人のことに関心を寄せる…それが本校の宗教の授業です。心静かにお祈りをしたり、聖書を読んで今の自分を見つめたり、偉人の生き方から自分の未来についての考えを深めたりします。

愛するとは、関心を向け、大切にするということ。好きや嫌いに関わらない「隣人愛」を学びます。

宗教の時間に限らず、本校すべての活動を通して伝えたいのは、創立者の意思「人はみな、神様に愛されたかけがえのない存在である」ということ。そして「私たちも自分を愛するように、隣人を愛して生きよう」(マタイによる福音書22章37節より)という神さまの教えです。

具体的には、次のような活動を行っています。
●学園の創立者「デリア・テトロ」や「フランシスコ・ザビエル」の生き方を学ぶ。
●行事や授業を通して、感じたこと、考えたことを周りの仲間と共有する。
●「他者のために生きた人」について調べ、プレゼンする。
●修学旅行で訪問する「長崎の歴史」を学び、平和についての考えを持つ。
●マリア祭やクリスマスに向けた共同祈願をクラスで作成する。

聖書や聖歌だけではなく、人物、読み物、ニュースなど、幅広いテーマを扱います。「カトリックの価値観」をより身近なものとして感じ、自分の生き方や他者との関わりについて考えられるよう、指導の工夫をしています。

日々の授業と学年別の取り組み(生徒の声から)

「ロザリオの月」
オリジナルのロザリオを各自作成し、毎日お祈りをしました。

お祈りをしてみて、「誰かを思うことの大切さ」に初めて気づきました。最初はどんな思いでお祈りをすればよいかわかりませんでしたが、今では、周りで誰かが困ったり、悩んでいたりした時に、ふとその人の幸せを望んでいる自分がいます。以前は「自分さえよければ」という私がいましたが、好き、嫌いに関係なく人に幸せになってほしいと願うことができるようになりました。

  • 1年

    私たちの学校の良いところとは?

    本校に通って感じた、「良いところ」を探しました。

    • 僕は別の小学校から入学しました。入学した当時、友人が作れるかどうか心配していましたが、入学当初の宿泊研修などの行事を経てその心配はなくなりました。「外部生だから」といったような雰囲気は一切ありませんでした。

    • 私はこの学校で知った「一匹の羊も大切にする」という言葉が残っています。一人ひとりを大切にするということを、私も心がけてみたいと思うようになりました。

  • 2年

    世のために尽くした人を紹介しよう

    グループごとに決めた偉人の「生き方」を調べ、プレゼンしました。

    • 杉原千畝さんについてしらべてみて

      今回の活動を通して、杉原千畝さんのすばらしさを学ぶことができました。杉原千畝さんの心のやさしさに触れ、私もこのような生き方をしたいと思いました。

    • 遠山正瑛さんについてしらべてみて

      僕は遠山さんに関して調べてみて、「人のために尽くすこと」の大切さを知りました。僕も少しだけ、慈悲深い心をもつ自分に近づけた気がします。僕もあらゆる人に対して尽くせる人になりたいです。

  • 3年

    偉人から、自分の生き方を考えよう

    映像資料などから、マザーの生き方について学びました。

    • 「人に何かを与えること」の大切さと難しさを学びました。マザーテレサのようにはなれる自信はないけれど、「自分にできること」を探して、実行していく生き方をしたいと思いました。

    • 「人としてのより良い生き方」を学べた気がします。外面ばかりが良くても、内面が良くなければ、喜びがない人生になってしまう、と思いました。

    • マザーテレサの愛した言葉『暗いと不平を言うよりも、あなたが進んであかりをつけなさい』が心に残りました。誰かが行うのを待つのではなく、自分から気持ちを込めて、自分自身も満足できる行動をしたいと思いました。

MY GROWTH RECORD

私の成長きろく

心を育てる時間

聖書の言葉や偉人から生き方を学ぶ。
心静かに祈り、自他への想いを育む。

「1つ1つの命の価値」という授業が心に残っています。
命はとても大切なもので、その代わりはどこにもないということを学びました。
当たり前に感じる小さなことも、実は“幸せなこと”であり、日々の中に喜びを感じられるようになりました。

5月聖母月・12月待降節

思いやりと感謝の心を育む。
小さな人々に関心を向ける。

僕は待降節の期間、行事の有志活動に参加しました。
自ら関わることで、新鮮な気持ちで行事に取り組めました。
また「自分のように人を愛する」という隣人愛は、社会に出ても役立てていきたい考え方です。知ることができ、本当に良かったと感じます。

GRADUATE’S
VOICE

卒業生の声

ザベリオ学園での学び

私はザベリオ学園で幼稚園から中学校まで12年間、お世話になりました。聖書にある“良い木は良い実を結ぶ”という言葉が、今も印象に残っています。“良いことをすれば、必ず良いことに繋がる”…このことを心に留めておくことで、誰かのために善い行いを積み、また、自分の将来に繋がることにも積極的にチャレンジできると考えています。“相手の気持ちを考えて行動すること”、“感謝の気持ちを持って行動すること”、“些細なことでも誰かのために行動すること”をザベリオでは学べました。私の使命は、以上のような学びを、高校生活に、そしてこれからに生かしていくことだと考えています。

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