お知らせ
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震災を忘れない(宗教委員会)
2018.03.06
3/6(火)に全校朝の会を開きました。テーマは「震災を忘れない」。
2011年3月11日、午後2時46分に東北地方の太平洋沖で大きな地震が発生し、多くの方が犠牲となりました。震災のことについて分かち合い、犠牲にあわれた方のために、辛い想いをした人のために祈る時間としました。そして、自分の身を守るための心の備えを持つためにこの会を開きました。
宗教委員の子ども達が記録をもとに説明しました。
建物の倒壊や使えなくなってしまった体育館、道路の亀裂やひび割れ、水道管への影響による断水、給水車に並ぶ列、避難生活、ガソリンの不足や陳列棚に何も並ばない状況。
目に見えない放射線の影響で明確な対策や安全が打ち出されないまま、屋外活動の制限がかかり、外遊びもできずストレスのかかる子ども達。風評被害による日常生活への支障。
そんな私たちへ全国から、世界からたくさんの支援が届きました。励ましのメッセージだけでなく、講堂で遊べるようにと遊具のプレゼントもありました。
多くの支援を力に、学校と家庭とが協力して除染を行い、子ども達も炊き出しのボランティアに参加しました。
今では、校庭の表土除去も行うなどして、震災前の生活を取り戻しています。
今から7年前に起こった東日本大震災ですが、今も東北を気にかけ、応援してくれたりお祈りしてくれている学校があります。
東北のためにと募金活動をして集めたお金を寄付してくださるなど、支援は今でも続いているのです。
海の近くで津波の被害があった地域では、被害の影響が大きく今も復興のための工事が続いています。また、放射線の影響が大きく自分の家に帰ることがゆるされず、避難生活を送っていたり、家族がバラバラに生活している人はたくさんいます。
東日本大震災でたくさんの辛い想いを経験しましたが、一方で、たくさんの人の優しさ、思いやり、支えも感じました。だからこそ、今度は私たちの出番です。
募金活動、ちびっこバザー、ユニクロのプロジェクト、愛のプレゼント運動など、日本で、世界で苦しんでいる子ども達、困っている人に寄り添って、その人たちの幸せのために活動を続けています。助けてもらった恩返しを私たちは周りの人にどんどん返していきたいと思います。
家族はみんなを守るために必死でした。だから今こうして元気に学校生活を過ごしています。電気がついていること、水が出ること、お店に物が並んでいること、おなかいっぱい食べられること、仲間と一緒に勉強できること、外で遊べること、大切な人の傍にいられること、安心して眠りにつけること、当たり前の生活こそ本当の幸せがあり、感謝すべきことがあります。それを意識しなければならないのは、
「生きたくても生きられなった多くの尊い命を忘れないため」
家族に守られ今生かされている、生きている自分の命を大切に輝かせるためです。
「自分の命は自分で守る」が防災の基本といわれています。命を守るために何をすべきかしっかり考えてほしいです。
そして、どんな時も、困っている人、弱い立場の人を見つけて、寄り添い、苦しみを分かち合い、助けてあげましょう。
最後に震災の祈りを唱えました。言葉に想いをのせ、心をこめて。




