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【6年生】学年宗教 命の重みを問う:福島県立博物館出前授業
2025.12.17
12月15日(月)の3・4校時、6年生の宗教の授業において、福島県立博物館 学芸員 筑波匡介さんを講師にお招きし、出前授業「牛がかじった牛舎の柱」を実施しました。
授業の中心となったのは、東日本大震災と原子力発電所事故によって避難を余儀なくされた南相馬市の牛舎の柱です。飼い主が避難した後、食べるものがなくなり、餓死するまで牛がかじり続けた柱は、震災遺産として命の重さを静かに訴えかけてきます。
子どもたちは、筑波さんからの、簡単には答えを出せない問いに対しても、じっくりと考え、班で話し合いました。この活動を通して、命を預かる責任の重さ、そして後悔の念を持つ飼い主への寄り添い方について真剣に向き合いました。
後半は、震災時の避難所の事例から、「いつも」と「もしも」のつながりについて学びました。日頃の児童会活動や掃除当番といった当たり前のことへの真摯な取り組みが、非常時には困っている人を助ける力となることを理解しました。日常生活で見過ごしがちな、分からないことを教え合うこと、掃除すること、挨拶をすることなどの大切さに気付いていました。
最後に、聖書の言葉「最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイによる福音書 25:40)を共有しました。筑波さんからの「誰かを助けられる人は自分を守れる人」というメッセージを受け、子どもたちは、今日の学びを活かして今後の学校生活を充実させる決意を新たにしました。
